日本とトリニダード・トバゴの交流について
<音楽分野での繋がり>
トリニダード・トバゴ発祥のポピュラー音楽であるソカ。近年では日本人アーティストも当地で開催されるソカ・コンテストで入賞するなど、活躍しています。
また、毎年、当地の国民的な行事であるカーニバルの時期には、多数の日本人スチールパン奏者が当地を来訪し、トリニダード・トバゴのスチールパン奏者と共にスチールパン演奏を通した交流が行われています。また、日本で活動するトリニダード・トバゴ人のスチールパン奏者もおり、日本人への演奏指導、日本各地でのイベントが開催されております。
<スポーツ>
当地では、マーシャルアーツが広く国民一般に認知されており活動も盛んですが、柔道、空手、剣道の道場も存在し、特に柔道、空手については20数年以上前から当地で活発な活動が行われています。また、これらの道場で活動する選手の中には、カリブ諸国や他の海外において開催される国際大会にも参加しています。
また、クリケットとサッカーは国民的なスポーツとして認知されていますが、日本でも人気にあるサッカーについては、2006年8月に日本において開催されたキリンチャレンジカップにおいて、トリニダード・トバゴ代表と日本代表が対戦しています(2-0で日本代表の勝利)。
また、2010年9月には、FIFAU17女子サッカーワールドカップがトリニダード・トバゴで開催され、日本代表も当地を訪問して日本選手とトリニダード・トバゴ選手との交流も行われました(日本代表は準優勝)。
<文化イベント等の交流>
トリニダード・トバゴには日本関連の文化団体もあります。例えば、盆栽、生け花について学ぶトリニダード・トバゴ人も少なくありません。こうした中、当館では、文化を通した相互理解促進のため、日本や米国在住の日本人を当地に招待して邦楽公演を開催しています。当地の複数のTV局では日本を特集した番組も放映され、当地の最大の総合大学である西インド諸島大学では、語学学習センターにおいて日本語講座が実施されており、年間100人以上ものトリニダード・トバゴの学生が日本語を学習しています。
当館では、これまで、JETプログラム(語学指導を行う外国人青年招へい事業:通称The Japan Exchange and Teaching Programme)を2004年以来継続して実施してきており、のべ90人以上のトリニダード・トバゴ人が日本の公立学校(小・中・高校)等で外国語指導助手(ALT)として活躍してきました。この他、日本の大学院等で国費留学生として学んだ学生の皆さんも多数います。
当館では、今後も引き続きこうした文化・スポーツイベント等の交流を継続して実施していきたいと考えております。